私の挑戦

県立前期選抜2日目の作文練習でT・R君が書いた「私の挑戦」を記してみる。

自分は中学校生活の二年間、塾に入らず、自分の力だけで勉強をしていた。それでも定期テストなどは充分にできていたので、このまま塾には入らずに自分の力で受験勉強をしようと考えていた。しかし中学三年生になり、学年全体で本格的に受験勉強に取り組むようになると、周りの人はほとんどの人が塾に入っていて、すごく不安になった。そこで、自分も塾に入ることにしたが、そこからが大変だった。今まで自分の力だけで勉強していた分、周りの人よりも後れを取っている部分があったので、基礎からやらなければいけなかったので、辛い時もあったが、自分の志望校に合格したいという気持ちがあったので、乗り越えることができたのだと思う。なので、自分にとっての挑戦は中学三年生からの受験勉強だと思った。中学三年生からの受験勉強は自分にとって、学力だけでなく、その他の気持ち的な面でも成長することができた。例えば、辛いときでもあきらめずに取り組む心や、協力してくれている家族や先生方に対する感謝の気持ちは受験勉強に本気で取り組まなかったら気づけなかったと思う。学力の面でも、今まで自分の成績を一定に保つことを意識していた自分にとって、点数を取れるようになり、結果が良くなることは少しの変化でもすごくうれしかった。この一年間の受験勉強の中で学んだ様々な事はこれから、高校生活だけでなく、社会に出てからも活かすことができると思うので良い経験になった。

原文のまま。すべて本音だろう。
文章も上手だし、大事なポイントもきちんとおさえている。「自分の志望校に合格したいという気持ちがあったので、乗り越えることができた」「辛いときでもあきらめずに取り組む心や、協力してくれている家族や先生方に対する感謝の気持ちは受験勉強に本気で取り組まなかったら気づけなかった」「点数を取れるようになり、結果が良くなることは少しの変化でもすごくうれしかった」。そして、「この一年間の受験勉強の中で学んだ様々な事はこれから、高校生活だけでなく、社会に出てからも活かすことができると思うので良い経験になった」

全て、その通りだ。
T・R君はこの短期間でよく基礎から受験の水準まで引き上げた。本当に頑張ったと思う。自信をもって明日の前期選抜を受験してきてほしい。

それは、これから県立前期・都内私立を受験するすべての生徒に共通することだ。緊張してもよい。緊張するということは、それだけ自分が真剣に、本気で入試に向き合っていることの証拠だ。全員これまで積み上げてきたものを本番で遺憾なく発揮してきてほしい。