テスト対策どこまで

定期テスト前のテスト対策をどこまでするべきか、については生徒一人ひとりの状況に応じて柔軟に調整している。まず大前提として、試験範囲表を持参しない生徒にはテスト対策は行わない。仮に同じ中学校の生徒が5名いたとしても、5名それぞれに範囲表を持参させる。当事者意識を持たせるためだ。

その上で、テスト対策の実施については大きく3つの方法に分けている。

A.必要な問題・解答をまとめて渡し、生徒を信頼して自習部分を広げて質問を受け付ける
B.塾なので勉強結果を目に見える成績に反映させたい。そのために特定の科目に集中して対策する
C.学校ワークの取り組み(ワークの消化、丸付け、練習まで)を完全に塾で管理する

これらの3つの方法を、その生徒の状況や時期に応じて変化させていく。出来れば5教科ならば5教科を万遍なく対策したいところだが、点数が取りにくい生徒についてはBの方法で、塾が取り組んでいる範囲を明確にして、その取り組みがどれだけ結果に反映されるかの効果測定をする場合が人数の割合は多い。

塾生専用ページ「これまでの伸び状況」で劇的に進化している生徒はBの取り組みが原因で、中学生で総合順位が3分の1より上にいる生徒はAの対応をすることで、生徒自身の取り組みの回転を更に高速に促している。

高校生も上位の生徒はAで、数学に特化している生徒はBを採る。

ただし、今年の2学期中間テストで中学生・高校生に関わらず3名の生徒に見られたことだが、あらゆる難易度・問題のパターンを徹底的に練習させていざ本番に臨んだ結果、ちょっとした計算ミス、例えば「sinπ/6=1/2」と答えるべきところを、「sin30」と答案に記していたり、「おいおい、そんなことかよ」というヘボミスで大きく失点するような場面が見られ、塾が至れり尽せりでテスト対策を用意しても、生徒自身に「絶対に間違えないぞ」「点を取るぞ」というモチベーションが連動していなければ、足元をすくわれるのだと、テスト対策をどこまで塾が踏み込むかということの難しさを痛感させられた。