スケジュール管理と一行日記

私のスケジュール管理は「タイムデザイナー」というシェアソフトで行っている。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se271535.html

若干古いソフトだが、Windows7上ではスムーズに動作している。これは一日一日の分刻みのスケジュールをテレビ番組表形式に表示してA4版に印刷できることが特徴で、私はこれをA4版横1枚に1ヶ月分の朝6時から夜10時までの日程が収まるようにして、これを向こう3ヶ月先までスケジューリングするようにしている。これにより神尾塾の時間割編成、イレギュラーな変更にも限りなくミスが少なく対応出来るようになったのは事実で、現時点でこれを超えるソフトは見つかっていない。

スケジュール管理術としては、向こう3ヶ月間の予定(彼岸の墓参りとか、そういったプライベートな予定も含めて)を組むということ。そして、必ずプリントアウトをして、変更を随時書き込むこと、変更した分は毎晩必ずデータを更新して最新のスケジュール表を印刷しておくこと。また、終わった予定には必ず×をつけて消していくこと。もう一点大切なのは、用紙の左側に1週間分の余白を作っておいて、そこに「To Doリスト」つまり今後取り組まなければならないこと、すべきこと、目標、目指すべき所を項目化して書き込んでいくことだ。

スケジュール管理術の大切なことは、全て書き込むということ。それが一目見て分かるように一覧化すること。頭の中に記憶を残そうとせず、そんなことをしても人間は忘れる動物なのだから、思いついたこと、気づいたことはその時点ですぐに書き込んで、出来るだけ頭の中をフリーな状態にしておくことが大切だ。このように、向こう3ヶ月の予定を毎日随時更新し、To Doリストも随時書き込み、更新すること。これらの作業を毎日必ず行うことで、すべきこと、今後の予定が逆に自分の頭の中に定着していき、すると「次はこれをするべきだろう」「こういう課題が出てきた」と、次なる方針、自身の進むべき取り組みが見えてくるようになるのだ。

更に、私が高校生の頃から社会人になるまで数十年続けていたことは、一行日記。一行日記には、「049【バイブル】1月始まり 月間ダイアリー 横ケイ インデックス」を使う。

システム手帳ならばコンパクトで保管もしやすい。自宅の引き出しにすっと入れておけばよい。このリフィルに毎日、二行で4mm角くらいの文字で「一日のダイジェスト」を記す。特にダイジェストに書けるようなことをしていない日は、「この頃感じていること」「教訓だなと思ったこと」など何でも書いてみる。

こうしてダイジェストを書くことで「要約力」、感じていることを書くことで、無から有を生む文章の「発想力」が研磨され、総合的に文章力が飛躍的に高まる。私が文章を書くことが苦でないのは、高校生からのこうした取り組みがあったからであろう。このように、「スケジュール管理」と「一行日記」を同時並行でおこなって日常生活の質をも効果的かつ合理的に高めたい。

ただし、中学生以下にはこの実践は不要と思う。中学生は、まず自分の目の前にある課題に誠実に・真摯に向き合う姿勢を培うことが大切で、本稿のようなテクニックは、高校生以上で充分である。生半可低学年で中途半端にスケジュール管理を実施してしまうと、それらの取り組みが形骸化してしまい、その後スケジュール管理そのものを軽視するようになってしまうことが危惧される。