K・R君(中3)

K・R君は船橋市内の公立中学校に通う3年生。県立津田沼高校に進学、併願で足立学園文理科に合格した。

(卒塾感想・後輩へのアドバイス)

僕が高校受験に対する気持ちが変わったのは3年生の6月。

サッカーの最後の大会で自分がPKを外して試合に負けた、そのことがすごく悔しかった。サッカーをしっかりとやっていなかったわけではないが、明らかに自分の努力不足だと感じた。だから受験では絶対に後悔したくないとその時から思い始めた。外した時はすごく嫌だったけれど、今考えてみると「他の人にはないよい経験を出来た」とつくづく思う。

神尾塾に通い始めてすぐの定期テストで5科400点、数学では95点を取ることが出来、今までにない喜びがあった。なにしろ400点は1年の最初の定期テスト以来でそれはすごく簡単に出来ていたものだったが、3年のテストはそうでもなかったため、喜びが一層増した。テストで点を取れると嬉しい。そしてもっと勉強してもっと点数が取れるようになりたいと思った。正直、1、2年の頃はテスト1週間前になって勉強をして平均点よりは取れていたが、これからはそんな簡単なものではないと思ったので、サッカーが休みの日も勉強をした。

僕は夏休みに人一倍努力した。毎日、夜遅くまで勉強し続け、サッカーの合宿先でも空いている時間を利用して勉強をした。遊びの勧誘が来てもほとんど断った。自分では「この夏休みにやったかやらないかで差がつく」と思い努力したところ、次の実力テストでは大幅に点数が上がり、「夏休みにしっかり勉強をして良かった」と思うことが出来た。でも安心というのは一切なかった。そこで自惚れるのは絶対に良くない。頭の中では常に「受験」のことを意識し、それを成功させるには「とにかく勉強をするしかない」と思い、出来る限りの努力はしたところ、最後の定期テストで数学を94点取ることが出来た。学校の先生には、「ずいぶん落ちついたな」と言われ、かなりの自信となった。

【私立】
私立高校は内申点を重視するが、自分はその内申点が低く、選べる高校の範囲が狭かった。しかし神尾塾に入塾し、4ポイントも上がり、選べる高校の数が非常に多くなった。その4ポイントがどれだけ大切かがよく分かった。足立学園(文理科)は神尾先生に色々と教えていただき、進学率が非常に高く高校の環境は整っていた。でも偏差値が60を越えていたので、もし入学したら勉強面でついていけるのかが不安であったため、最初は柏日体高校(文理特進コース)にしたが、先を考えると足立学園の方がより良いと思い、受験することに決めた。いくら推薦をとれているといえども決して安心は出来なかった。

試験当日、初めての高校受験はすごく緊張し、翌日の発表までの時間も不安だった。でも合格した時は何度も合格証を読み返し、「これで高校生になれる」と確信した。

【公立】
僕は第一志望校に合格するために、たくさんの努力をした。自分にとって自習スペースはかなり良い環境だった。家で勉強するよりも断然に集中出来、自分が勉強するのに最も良い場であったため、いつも夜遅くまで使わせていただいた。勿論それ以外の時間も勉強に充てた。

前期試験当日はすごく緊張してしまい、あわててしまっていたので、自分の力が出せなかった。だが後期試験は落ち着いてテストを受けることができ、合格することが出来た。合格した時には、今まで努力してきて良かったと思い、それに神尾塾に通っていて本当に良かったと思った。その感動は自分の一生の宝にしていきたい。そして、これからがより大変で大切なので、この気持ちを忘れずに目標に向かって頑張っていきたい。

受験は大きな枝分かれの道だと思います。たくさん努力した人には良い結果が出ると思うし、あまり努力しなかった人にはそれと同等の結果になると思います。進学してからそれぞれ、部活動や勉強面などで目標があると思いますが、その目標を達成するためには自分が今、何をすべきなのかを考えてほしいです。学校生活ではとにかく生活態度を良くすることが大切であり、いくらテストで点を取れていても、それが悪かったら通知表が下げられてしまい、後々後悔してしまいます。なので授業に集中して取り組むことや、服装、容姿に気を配ってほしいです。

部活動では引退まで打ち込んで良いと思います。むしろ打ち込んで下さい。引退してから「もっとしっかりやっておけばなあ…」と思い、悔いがあるようではなかなか受験モードへの切り替えが出来ないので、最後までしっかりやることが大切だと思います。それに欠席はなるべくしない方が良いです。あまりにも多すぎると、私立高校の推薦がもらえなくなってしまいます。また、公立高校では自己申告書を出さなければならず、逆に3年間皆勤だと評価してもらえる高校もあります。

私立高校に関して。私立高校選びはすごく大切です。単願で受ける人は別ですが、いくらすべり止めとは言っても、自分が通うことになるかもしれないと思って選んでほしいです。自分は公立志望だからいいやという考えで、いざ行くことになって嫌々に行っても自分の為にならないし、楽しくありません。だから私立高校も真剣に選ぶべきです。

残りの受験までの時間を有効に活用して下さい。僕は無駄にした時間がすごく多かったので、もったいなかったと思っています。時間は皆平等に与えられているので、それを良い方に使って下さい。受験は努力したもの勝ちです。頑張って下さい。

先生は生徒一人ひとりに対して熱心に指導をされていて、「すごく良い先生だなあ」と思いました。僕は全然物知りではないので、分からないものを先生の携帯(注:スマートフォン)で見せていただいたのがすごく分かりやすかったです。想像だけでは分からないものが一目瞭然にどんなものか分かりました。

僕は自習スペースがあって良かったです。自分が勉強に集中するのに最適な場でした。他塾の話を聞くと自習中に音楽を聞いたり、喋っていても平気だそうですが、神尾塾は真逆であり、静かな場で勉強することができ、家で勉強するよりも明らかに違うものでした。良くなかった点を見つけることが非常に難しい、すばらしい塾でした。

今まで本当にありがとうございました。先生から教わったたくさんのことは、これからも生かしていきたいです。

心構えだけでなく、公立および私立高校の進路の考え方について、大切なことを一通り記してくれました。この場を借りてK・R君に感謝します。ありがとう。

昨年度はこの塾通信でも事あるごとに「苦言」を記してきた。それは生徒に対してだけでなく、時にはご家庭に対する内容のものも複数あったと思う。私は生徒やご家庭をお客様だと思っていないし、言うべきことがあれば一時は恨まれてでも、それがどの生徒やご家庭に後々ためになることであるのなら、ストレートに伝えてきたつもりだ。そうでないとその辺の当たり障りの無いフランチャイズ塾と同じになってしまうし、私塾としての意義が発揮できないと考えているからだ。(当然私自身にも非が生じないよう、日々戒めなければならないのだが)

そんな昨年度、塾通信でも数回取り上げたくらいによく頑張ってくれたのがK・R君だった。彼のエピソードを一つ話そう。ある授業で、1月から12月までの和名「睦月」「如月」「弥生」…「霜月」「師走」を黒板に書いたことがあった。その時点ではK・R君はそれを知らなかったのだが、なんと次の授業で、彼はそれを全て暗記して書いてしまったのである。

こんな短期間でよく覚えたね、と私が言うとK・R君は「今日は学校に居る間に○○を覚えようと毎日目標を立てているんです」と云った。私はびっくりすると同時に、K・R君の心意気に、何としても応援してあげたいと心から思ったのだった。皆さんどうですか?真似できますか?

入塾後6ヶ月で5科偏差値を10上げるとは、こういうことなのだと私は痛感した。そして、この覇気こそ彼の今後の人生を支える基盤になるのであろうし、またこれを他の一人ひとりの生徒に学びとってほしいと願って今日の原稿を書いている。