反復練習の具体的方法

国語の漢字・ことわざ・慣用句、理科・社会の用語、英語の単語・短文。
これらを暗記するために私ならば生徒にこうさせる、という具体的方法を記してみる。

【1】問題を解かせる

【2】手が止まったら、すかさず解答を渡して答え合わせをさせる

【3】問題文と解答を合わせて音読させる

【4】「ここまで覚えて。大体覚えたと思ったら声をかけて」と指示をする(問題と解答を黙読させるだけでよい)

【5】本人が「大体覚えた」と伝えてきたら、2回目で同じ問題を解かせる

【6】手が止まったら、すかさず解答を渡して答え合わせをさせる(1回目よりは正答数が上がるはず)

【7】問題文と解答を合わせて音読させる

【8】「ここまで覚えて。大体覚えたと思ったら声をかけて」と指示をする(問題と解答を黙読させるだけでよい)

【9】本人が「大体覚えた」と伝えてきたら、3回目で同じ問題を解かせる

【10】手が止まったら、すかさず解答を渡して答え合わせをさせる(2回目よりは正答数が上がる)

【11】問題文と解答を合わせて音読させる

ここまで3サイクルを繰り返したが、この時点でほとんどの問題が正答出来るようになっているはずである。ただしこの日一日だけの練習ではしばらく時間が経過すると忘れてしまうので、数日を空けて再び同問の3サイクル練習を行う。これを繰り返せば鉄板だ。

生徒が自分自身でこの取り組みを行うようになれば理想的だが、そうでない内は周囲の大人が主導し、まるで岩手県の「わんこそば」の給仕のごとく「はい!次」「はい!次」とリズムをつけて次の作業へと主導してあげることだ。大切なことは「手を止めさせない」ことで、少し考えても分からないのならば、すぐさま解答を示して答え合わせをさせればよい。また、ここにおいて「出来た」の「出来なかった」のという肯定したり否定したりするような大人の感情は不要で、ただ淡々とスピード感をもって作業をたたみ掛けるだけで充分である。