愛国中学・高校(江戸川区)

京成小岩下車3分の女子校、愛国学園。普通科、商業科(会計・情報処理)、家政科(卒業時に調理師免許全員取得)、衛生看護科(卒業時に准看護師全員合格)の4学科を持つ実業学校である。衛生看護科については、卒業後2年間本校の専攻科に通って正看護師が受験出来る。看護科を持つ学校は千葉で幕張総合、東京で愛国と限定されているので、その分入学のハードルは他学科に比べて高い。

校舎は10年前に改築されたが、今でも非常に立派だ。鎌ヶ谷近隣でいうと東葉高校に似ている。「愛国」と言えば「え~?愛国なの~?↓」と若干下げ気味のイメージで語られることの多い学校だが、そこは東京学館船橋と同様、まずは学校見学してから文句を言いなさいよ、といったところである。

女子校であり、これからも共学化の予定は一切無い。入学するには十分アリな学校と思う。私自身、色々学校訪問をして、首をかしげながら「ちょっと微妙だな…」と感じる学校もあるのだが、愛国は校門を出て「いやぁ良かったよ」と思わず笑顔になれる学校である。もちろん入学してくる生徒の学力の問題もあるので相応の生徒が居ないでもないが、校章の「なでしこ」のごとく「親切正直」な大和撫子を育てるという方針は十分実践されていると思う。

校内に生徒が運営する「生徒銀行」というものがある。100円の預金通帳から始まり、毎月生徒に貯蓄をさせていく。親銀行が三井住友で、しっかり金利もつけながら管理運営されている。過去景気の良かった時代には中学からの6年間で100万円貯めた生徒も居たという。

小岩という地味な土地柄だけれども、少子化・進学校化の私学競争の嵐の中で、それなりに生き延びていく学校であるかもしれないと私は率直に感じた。