勉強に無駄はない

数学なんかやっても大人になって使わないから意味がない、と理屈をこねる生徒がまれにいる。恐ろしいことに教師の中にも、受験以外に勉強の意義を説けない大人がいたりする。学生時代に勉強の意味が見出せないのは仕方がない。しかし、大人になるにつれて人生のあらゆる場面で「あ、これは○○の法則ではないか!」と気づく時がある。

例えば高校数学の複素数。実数と虚数なんて、まさにこの世とあの世の話だ。例えば中学生の正負の数。0-(-3)=+3という計算は0という自分から-3という欠点を無くしたら+3の長所を持っているのと同じことだ。科目にはそれぞれ意味がある。今身につけている知識は大人になってから実生活と全てリンクしてくる。だから一生懸命勉強してほしい。絶対に無駄はない。