ひと言添える

コンビニでもスーパーでも順番待ちの列に並んでいる時、前の人の様子を観察していると、意外と本当に無言の人が多い。「いらっしゃいませ」「・・・」「温めますか」「・・・(うん、と頷く)」「950円です」「・・・(黙って金を出す)」「ありがとうございました、またお越し下さいませ」「・・・(無言で立ち去る)」

まあ別に他人の勝手だから、他人がどうしようとその人の自由なのだが、私は率直に嫌だな、と思う。「何か言えよ」と。

私は「いらっしゃいませ」「お願いしまーす」「温めますか」「お願いします」「950円です」「これで」「ありがとうございました、またお越し下さいませ」「ありがとうございまーす」と、大体言うようにしている。客側が無言の人ばかりだと、レジ打ちの店員さんは気分が荒んでいくのではないか。

実際、ちゃんと受け答えをしておくと、店員さんの表情も声のトーンも明るくなることが多いような気がする。何が何でも必ず言え、と縛り付けるのも正しくないが、普段から人間味のある受け答えをする習慣をつけておかないと、自身の存在そのものがAI(人口知能)の方がまだマシだ、といつの間にかAIに取って代わられるぞ、と思ってしまう。