東洋大学京北中学・高校(文京区)

私個人としては、成立学園と同様にこれまでノーマークだったのが京北学園京北中学・高校。現在は男子校で北区赤羽台に校舎を設置。これが大規模な改革を経て、ほぼ新しい学校へ生まれ変わろうとしている。

◎東洋大学と京北学園が合併して本校は東洋大学の附属校となり、校名が「東洋大学京北中学・高等学校」となること。
◎募集定員250名のうち半数の125名以上を東洋大学への附属校推薦枠とすること。
◎校舎が小石川植物園に隣接、東洋大学白山キャンパスの近隣の文京区白山に新築移転すること。
◎男女共学となること。

現在の本校の東洋大学への合格者数は30名程度だが、これが「125名以上保証」ということになるので、東洋大学を志向する家庭にとっては本校の人気は大いに高まるであろう。他校をみても、日大習志野、千葉日大、東海大浦安といった大学の付属校は非常に人気が高い。東洋大学も京北中学・高校も哲学者・井上円了の創立によるものであり、同じ創立者の下に法人を一本化して、幼稚園から大学院までの総合教育の体制を確立させようとしている。

また、本校は2012年に都立日比谷高校から石坂康倫校長を迎え、進学指導の強化にも力を入れている。教員研修および教員の意識改革も積極的に取り組み、石坂校長から教員の先生方へ大学入試問題の「課題」も出題されて、提出が義務付けられて(?)いるようだ。これは先生方も鍛えられる。。。

校名の移行時期など、細かい年度の扱いの問題はあるのだが、今この学校で大きなうねりが起きているということは、知っておいて損はない。

最後にもうひとつの系列校である京北学園白山高校にも触れておく。京北中高と白山高校の位置づけがややこしいのだが、白山高校は来年度より募集を停止し、3年後をめどに共学化して東洋大学の付属校としてリニューアルされる。これも今後要注目となるであろう。