教育の「今」を学べる、「未来」に気づける3日間、ということで南港のインテックス6号館にて。
教育分野における西日本最大の展示会。
個人塾をしていると、つい井の中の蛙になってしまうので、情報収集と新しい風に吹かれることが重要。
さて、初日の6月11日。5階のホールGでは「学校から社会を変える!~主体性と当事者性がカギ~」というテーマでセミナーが行われた。
サッカー日本代表元監督の岡田武史さん、大阪市立大空小学校・初代校長の木村泰子先生が登壇。宿題廃止・定期テスト廃止・担任制廃止の学校運営を実現された千代田区立麹町中学校・元校長の工藤勇一先生も来場予定だったが、工藤先生は体調不良とのことで欠席となった。
岡田武史さんからは、森保・現サッカー代表監督の組織づくり、自らが学園長を務めるFC今治里山高校の取り組みについて。
木村泰子先生からは、「公立学校に希望が持てない」と公立学校の教職員が辞めてしまう現状への嘆き、また大空小学校の取り組みも踏まえて、公立学校はすべての子どもを受け入れて居場所になるべき、というお話。
いずれも「トップダウンではなく、自ら考え、自ら行動する」ためにどのように子どもたちに接し、促していくか、の課題が根底に流れていた。
そこには教師と生徒の目線を等しくして、「自分はどうしたいのか?」を生徒に問いかけ、「私は何を支援できるのか」を教師が考えることに尽きる。
岡田武史さんの発言はちょっとした他愛ない一言にも思考と経験が凝縮されており、岡田さんと場を共にするだけで触発されるのだなあ、と指導者のあるべき姿を見た気がする。
セミナー後、1階の展示会へ。Googleのブースで大阪市教育センターのプレゼンテーションを聞く。大阪市立の小中学校でのChromebookを前提としたGoogle ClassroomでのGoogleスライド・フォーム・スプレッドシートの三大活用について知ることができた。
Googleスライド・フォーム・スプレッドシートをフル活用して教務・授業のICT化を更に前進させていくとのこと。
