山田全自動の日本文学でござる

なかなか手の出せなかった文学作品が漫画で読める!

『東海道中膝栗毛』十返舎一九
『檸檬』梶井基次郎
『風立ちぬ』堀辰雄
『注文の多い料理店』宮沢賢治
『こころ』夏目漱石
『人間椅子』江戸川乱歩
『高野聖』泉鏡花
『山月記』中島敦
『たけくらべ』樋口一葉
『夏の葬列』山川方夫
『刺青』谷崎潤一郎
『夜明け前』島崎藤村
『蟹工船』小林多喜二
『白痴』坂口安吾
『斜陽』太宰治
『人間失格』太宰治
『羅生門』芥川龍之介
『地獄変』芥川龍之介
『曽根崎心中』近松門左衛門
『高瀬舟』森鴎外

江戸時代風の「あるある」漫画といえば山田全自動氏。
https://twitter.com/y_haiku

その氏が有名な文学作品を漫画化した『山田全自動の日本文学でござる』(辰巳出版)

私が高校生の時に司馬遼太郎の長編『竜馬がゆく』、山崎豊子の『大地の子』を読んだのも、当時放送されたテレビドラマを視聴したのが先だった。ビジュアルから原作に入るのはひとつの手段である。

本書では作品のエッセンスを1作品10ページ程度に凝縮しており、物語のあらすじを理解しやすい。山田全自動氏のイラストは「ほろり」とした情感も込められている。漫画であらすじを理解したら次は原作に挑戦するのもアリだろう。

学生だけでなく大人も大満足。おすすめです。