当塾では、同じ内容の確認テスト(CT=Check Test)を繰り返したり、前回と同じ宿題を出題する際に(再)(再・3回目)(再・4回目)・・・と連絡ファイルに書いている。
ここでご家庭に望む態度としては、<決してお子さんを責めてはいけない>ということだ。「また同じ確認テストしてるの」「また同じ宿題出されているの」とお子さんを責めたくなる気持ちも分からないではない。
しかし、(再)(再・3回目)(再・4回目)・・・と書いているのは、生徒を責めるために書いているのではなく、ありのままの事実を書いているに過ぎないのだ。
例えば、当塾の漢字テストでは、「分かる所は鉛筆で、分からない所は辞書で調べて赤ペンで書きなさい」と指示している。これは、分からないならサッサと調べなさい、と言っているのである。そして、分からなかった所を正直に赤で書くことが大事だ。
生徒が正直に赤で書くから、私はその状況を見て「もう少し回数を重ねた方がよいな」と判断できる。しかし、ここで私が「また同じ確認テストをさせるのか」と生徒を責めてしまえば、生徒は辞書で調べたことを隠蔽するようになる。本当は辞書で調べたのに、さも自分で覚えていたかのように黒鉛筆で書いてしまう。つまり嘘をつくことが問題なのだ。
したがって、生徒が何回何十回と同じ確認テストを繰り返したとしても、それを私が咎めることは一切ない。それよりも常に正直であること、誠実であることを私は何よりも優先するからだ。
例えば、テストの答案や成績表、通知表を自宅に持ち帰って親に見せない生徒がいたとする。それは、見せたら責められるから見せないのだ。見せても責められなければ見せるのである。ここの心理を理解しなければならない。
大人から発破をかけたい時は、せいぜい「また頑張ろうね」くらいでよい。そこで「また再テストか」と親の眉間にしわが寄ったり、不機嫌な態度を取れば、子どもはそれを敏感に見ている。こんな場面では大人は感情をなくさなければならない。つまり、子どもではなく親自身の学びがここにあるのだ。
